人工妊娠中絶術

妊娠した場合でも結果的にさまざまな理由で出産をあきらめざるをえない場合があります。

このような場合に人工妊娠中絶を選択することになりますが、将来のためにも安全に配慮して行う必要があります

(母体保護法指定医により行われなければなりません)。

※ 当院では妊娠11週6日までの妊娠初期の中絶を取り扱っています。

※ 合併症によってはお引き受けできないことがあります。

 

受診のお問い合わせ は お問い合わせページよりお願いいたします

手術までの流れ

 

1 術前受診

  診察で子宮・妊娠確認、術前血液検査、手術説明、手術予約を行います

 

2 手術当日

 朝9時頃:子宮の入り口を開くためにラミセルという器具を挿入します(2-3分)

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 子宮の入り口が十分拡張するまで院内でお休みいただきます(3時間程度)

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 昼頃:中絶手術を行います

  ※ 静脈麻酔で行います(眠る薬と鎮痛剤を点滴で使用します。) 

    眠っている間に行いますので、手術による痛みは感じません。

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 手術後2~3時間後 帰宅可能となります

 

3 1週間後 術後診察にいらしていただきます

  ※ 術後、1週間くらいは普段の生理痛くらいまでの痛み・出血があります。

     生活は翌日からほぼ通常どおり行っていただけます。

 

     入浴はシャワーであれば通常通り大丈夫です。

費用

 

 ○ 初診時
   超音波検査・血液検査: 10,000円程度
 ○ 手術費用

   妊娠8週まで 100,000 円(税込み)
   妊娠8~10週 120,000 円(税込み)
   妊娠10週以降 140,000 円(税込み)
 ○ 術後診察 1回     3,000 円 (税込み)

 

 ※ 人工妊娠中絶手術には保険が適用されませんので自費でのお支払いになります。

 

人工妊娠中絶術の方法について(吸引法 搔爬(そうは)法)

 

WHO(世界保健機構(World Health Organization))が2012年に発行した
Safe abortion -2nd edition-の中に安全な人工妊娠中絶の方法について詳しく言及されています。
(日本語版も下記URLからダウンロード可能なので詳しく知りたい方はどうぞ
http://www.who.int/reproductivehealth/publications/unsafe_abortion/9789241548434/en/

人工妊娠中絶の方法には、外科的方法・薬剤による方法の2種類がありますが、現在日本国内では薬剤による方法は選択することができません。
このため、外科的な方法で行うことになります。外科的人工妊娠中絶には搔爬法と吸引法があります。
搔爬法は子宮内容物を専用の器具でかき出す方法で、吸引法は子宮内に管を挿入し陰圧をかけて吸い出す方法です。
WHOでは妊娠12週未満の中絶に関しては、吸引法が安全であり痛みも少ない方法であるとしています。

現在ある医学的な根拠からは吸引法で行う方がより安全であるといえそうです。
当院における人工妊娠中絶は全例吸引法で行っています。